大腸菌群の検査、大腸菌の検査、欲しい検査結果はどちらですか?
本日は、私たちクロックワークにお問合せ・ご質問の多い、【大腸菌群】と【大腸菌】の違いについて簡単にお話ししたいと思います。
商品の検査において、どちらの項目で検査を行うのか、目的に応じた検査を行うことで見える問題点や解決方法が出てきます。
自社の製品では、どちらで検査を行った方がいいのか、その違いを知ることが重要になります。
大腸菌群、の群れの中に【大腸菌】は潜んでいます
大腸菌とは、ずばり【大腸菌】という1種類の菌の種類のことを表します。
大腸菌は、家畜や人の腸内(ウ○チ)にも存在しますが、ほとんどの大腸菌は悪さはしません。
しかし、大腸菌の中には悪さをする『病原大腸菌』と呼ばれる大腸菌たちがいます。
腸管出血性大腸菌O-157、という大腸菌の名前を聞いたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
時には命に関わるほどの症状を引き起こしてしまう、大腸菌です。
一方、大腸菌群とは、群、とついている名の通り【大腸菌とよく似た性状の菌の集まり、群れ】を指します。
つまり、大腸菌群の中に大腸菌は含まれますが、大腸菌群が検出されたからと言って、それがすぐに大腸菌であるとは限りません。
検査によって『大腸菌群』が検出された場合は、
■その日の工程で変わったことやきになることがないか。
■加熱の工程がある場合、その工程(加熱)に問題はなかったか。
■工場内において、水はねが付着してしまったり、水滴が落ちてきて製品についてしまう箇所はないか。
など、衛生管理における問題点の洗い出し、その改善に使用されることもあります。
大腸菌群、大腸菌が検出された場合
弊社にてお預かりしている商品(検体)において、しばしば大腸菌群が検出されることがあります。
基本的に、大腸菌群(と、大腸菌)は、75℃で1分間以上の加熱やアルコールなどの消毒で死滅します。
しっかり火を通したはずなのに…??という場合に大腸菌群や大腸菌が検出される可能性としては、
■加熱後の工程に問題があった。(※汚染された手指や作業場で、業務を行ってしまった。)
■加熱できていたと思っていたが、温度計に不具合があり、きちんと温度が上がっていなかった。
等々色々な原因が考えられます。
工程の確認を行いたい、問題がどこにあるのかを探し出したい、今の衛生管理に問題がないかを確認したい、等HACCPに沿った衛生管理について気になることや不安なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください☻
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