日持ちさせたり、食感のために使用します

本日お話しするのは、【品質保持剤】についてです。
個包装のお菓子(パウンドケーキやマフィンなど)に入っていることのある『脱酸素剤』、そしてクッキーやなどの包装袋に入っている『乾燥剤』。
私たちクロックワークに賞味期限のご相談と合わせて多い問い合わせが、この【品質保持剤】についてです。
何のために入れているのか、また自分たちの作っている商品に合う品質保持剤は何なのか、というご質問を多く頂きます。
今日は、その効果と保持剤の特徴について少しお話します。

食中毒菌が増える3つの条件

食中毒菌が増える(増殖する)には、3つの条件が揃うと増えてしまいます。
その3つの条件は、
①温度
②水分
③栄養分
の3つです。
例えば、
■温度:冷蔵庫の中や冷凍庫の中で保管しているうちはおとなしくしている菌たちですが、ひとたび菌に適した温度になると、一気に増殖してしまいます。この場合、温度を低く保って増えないようにしたり、逆に熱々に加熱して、死滅させることが対応策の一つになります。

そして、
■水分:菌は少しの水分でも増えることがあります。
食材に残ったわずかな水分で、増えることがあるので、しっかり水切りをすること、調理器具類はしっかり乾燥させて菌を増やさないことなどが対応策の一つになります。

最後に、
■栄養分:菌は、厨房内や加工場内に潜んでいます。厨房内や加工場内にある食材のカスや水分、残渣などを栄養分として吸収し、増殖していきます。これは、設備内を清潔に保つことにより、増殖を抑えることが出来ると考えます。
この他にも空気中の酸素を栄養分として、菌は増殖しやすくなります。

自社のアイテムにあった品質保持剤選び

商品の特性と、品質保持剤の効果・特徴を合わせて選ぶことが大切になります。
商品から水分を取り除けば、菌が増殖することを防ぐことが出来ますが、しっとりした商品から水分を取り除いてしまうと、美味しさが失われるかもしれません。
ではどうするか。栄養分となる酸素を取り除いてみよう!ということで、脱酸素剤が効果を発揮するかもしれません。
カリカリ・サクサクしたものをカリカリ・サクサクのまま保持したいのか。
または、しっとりしたものをしっとりしたまま日持ちさせたいのか。
もしくは、とにかくすぐ食べてもうらうから品質保持剤は必要ないかも…等、自社の製品の販売の方向性によってその用途と使用方法が変わってくるかと思います。
もし、商品開発や品質保持剤などについて不安なことやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください☻